国策に倒れる [世の中の出来事]
政権が代わって皆さんの周りで変化はありましたか?
ここ数日 私の住む街のローカルニュース 新聞はとあるニュースで持ちきりです。
宇高航路をご存知ですか?
岡山県玉野市(別名 宇野)と香川県高松市を結ぶ海上交通機関フェリーです。
今から20数年前 瀬戸大橋が開通したことは大きなニュースでした。
これで本州と橋続き(陸続き)=陸の孤島ではなくなった 経済も活性化のはずが・・・
その陰では国鉄(JR?)が運営していた連絡船が姿を消しました。
四国と本州を結ぶ連絡船は人と一緒に思い出も運んでいました。
修学旅行も必ず連絡船を使い 宇野で快速列車に乗り換え 岡山駅で新幹線に乗り換え
新幹線の停車時間はわずか数分 この間に何百人特に小学生を積み残しなく乗せるのは至難の
業? 旅行の前に乗り換え練習って言うのもあったような・・・(笑)
今は修学旅行はバスか飛行機で一っ飛びの時代です。
社会人になると転勤の上司を見送りに行きました。
会社でお決まりのお見送りの台詞
「讃岐平野を後にして~ 遠く何処そこに旅立つ だれそれに~・・・・」って
大きな声の代表のエールの後 若い派手なお姉さんが何十人もが
「フレフレ♪ だれそれ~」
なんてやるもんだから きっと夜の商売の見送りか?と思われていたと思います。
ただ制服を着ているからどこかの会社だろうと・・・
で、出航の銅鑼が「じゃじゃじゃじゃ~ん」って鳴るんですよ。
新婚旅行の新婚さんが乗る時はJRの窓口でお願いすると名前のアナウンスをしてくれて
「いい日旅立ち」の曲を流してくれて その後 銅鑼の音。
環境問題も今ほどうるさくなくお別れも旅立ちもとにかく持ちきれないほどの紙テープの数。
シーズンによっては1つの船に何組もの新婚さんが乗り込むと甲板はとにかくテープの数がすごい!
振り返ると 平和な良き時代だったと思います。
逆に県外から帰る時は(大体が夜ですが・・) 船から赤灯台やネオンが見えたら帰って来たなぁ
と思います。
甲板で食べる讃岐うどんで帰って来たと感じる人も多かったみたいです。
そんな思い出深い連絡線も無くなり 四国の玄関 支店経済の街は素通りされることが多くなり
次第に街中のオフィスビルに空きが目立つようになりました。
そんな中でも頑張っていた2つのフェリー会社が来月に撤退することが決まりました。
突然の発表で 地元では耳を疑いました。
美しい瀬戸内国定公園を横切る宇高航路が消えてしまうのです。
フェリー会社の社長ははっきりと言いました。
「国策=高速の休日割引にやられました」と・・・
高速が無料になる路線が発表されましたね。
香川は1路線もありません。
フェリーは観光だけでなく生活です。
私も思いました。 高速が苦手な私 瀬戸大橋渡るなんて無理
車で 本州に渡れないわ^^;
香川県民にとっては高速のマ二フェストなんて百害あって一利なしの法案です。
皆さんの所ではどうですか?
青函連絡船もなくなって、今の子にはきっと「津軽海峡冬景色」が
理解できないでしょう。
なんでも速ければいいというものでもなく、
ゆっくりとした航路も味わいのある旅になるのにね。
長野県との県境を走っていた信越線も
随分前に横川ー軽井沢間のみ廃止されましたよ。
乗客が少ない、上信越道開通ということで廃止されましたけど、
以前は軽井沢から県を越えてこちらの高校へ通う学生もいたそうです。
地元の「足」が奪われていくのは寂しいですね。
by ゆゆ (2010-02-18 11:01)